舶用機関整備士の資格検定(MESA委託事業(注1)

 舶用機関を定期的に整備して良好な状態に保つことは、船舶航行の安全、漁労作業の安全、海洋環境の保全等のために必要不可欠です。
 近年、舶用機関の高度化、排ガス規制等の進展に伴い、舶用機関を整備する技術者には、より高度な知識と技量が求められています。
 舶用機関整備関事業者の大半を占めているのは小規模の事業者であり、海運、造船、水産等の関連産業からのニーズに応えるためには、舶用機関整備事業者全体の組織的な育成、技能の維持・向上が必要となっています。
 このような状況を受けて、全国の各地において、一定の実務経験を有する舶用機関整備技術者に対し新規講習会及び資格検定試験を実施し、知識、技能の習熟を確認できた場合には、そのレベルに応じて、1級〜3級(3S級含む)の舶用機関整備士資格(注2)を付与しているところです。
 さらに、有資格者に対しては4年ごとの更新講習を実施してレベルの維持・向上を図っています。
 九州舶用工業会は、資格検定事業の実施についてMESAからその委託を受けており、九州の各地において検定試験、新規・更新講習を実施しているところです。
 
1級舶用機関整備士 実技検定試験 1級更新講習におけるグループ討議

(注1)MESA 一般社団法人 日本舶用機関整備協会(Marine Engine Service Association of Japan)
(注2)1級、2級、3級、3S級舶用機関整備士の資格があり、MESAから資格証明書が交付される。   
    平成25年9月1日現在、国家資格とはなっていない。